2024.01.21

通夜の基本を解説!流れや日程の決め方を事前確認しませんか?

お通夜は故人との

最後の一夜を共に過ごす大切な儀式。

 

落ち着いて故人との時間を過ごすために、

事前に流れや費用、必要な準備を

確認していただければ幸いです。

 

●通夜とは?

「通夜」とは、故人がなくなってから

葬儀までの一連の儀式のこと。

 

一般的に、葬儀は2日間にわたって行われますが、

その1日目に当たるのが通夜になります。

 

本来の通夜では、

線香やろうそくの火を絶やさず、

夜通し故人を見守っていました。

 

ただ、近年では、18時〜19時から2時間ほどの

「半通夜」が一般的になりつつあります。

 

また、通夜には、

故人が亡くなった当日に納棺して

親族だけで行う「仮通夜」と、

 

その翌日に宗教者・弔問客を

お呼びする「本通夜」があります。

 

「仮通夜」では、

宗教者を呼んでの読経やお焼香などなく、

親族以外の参列者を招くことはありません。

●通夜の費用について

通夜にかかる金額は約30~50万円です。

 

費用の内訳は

「会場代」「飲食代」が

メインとなっています。

 

規模や参列者の人数に

よって費用が増減します。

 

また、葬式と通算して考えるべき

お布施代はのぞいています。

 

お布施は僧侶へお礼として

お渡しするお金のことで、

全国の平均相場は47万円ほどと言われています。

 

通夜にかかる料金の詳細を

解説しますので、参考にしてください。

 

1.会場費

一つ目の費用は、会場代です。

 

会場代は、その名の通り通夜を

執り行う会場の使用料で、

平均的には、約20~30万円かかります。

 

通夜で使用する会場は、

主に以下の3種類があります。

 

・葬儀社が運営する式場

・寺院が運営する式場

・公営の貸し式場

 

葬儀社所有の式場は

比較的低価格でご利用可能です。

 

特別に式場を用意したい場合などは、

寺院等運営の式場を使用しますが、

その場合は金額が若干高くなります。

 

公営の貸し式場を利用する場合は、

約10万円以下でも使用可能なケースがあります。

 

2.通夜振る舞いの費用

二つ目は、通夜振る舞いにかかる費用です。

参列者へのお礼として、通夜で振る舞う飲食物の料金となります。

 

通夜料理は、葬儀社に人数と

内容を伝えれば、用意してもらうことも可能です。

 

参列者が30人いる場合の

平均的な金額は、約20万円です。

 

ただし料理のランクに

よって大幅に変動します。

 

費用の中には、飲食代だけでなく

配膳料なども含まれます。

 

3.お布施

お布施とは、お勤めいただいた

僧侶に支払うお金のことです。

 

お布施の金額は明確に決まっていません。

 

お渡しする金額は通夜だけでなく、

葬儀や告別式の内容にもよりますが、

全国平均は47万円と言われています。

 

このお布施の金額には、

 

・読経料(どくきょうりょう)

・戒名料(かいみょうりょう)

・御車代(おくるまだい)

・御膳料(ごぜんりょう)

 

が含まれています。

 

 

●通夜の日程を決める際の注意点

 

通夜や葬儀の日程を決めなければ

いけないタイミングは突然訪れるものです。

 

「大安」に行うのはよくなさそうだと

考える人は多いと思いますが、実は問題ありません。

 

このように、意外と通夜の日程を決める際の

注意点や配慮すべき点は知られていないのです。

 

いざという時にスムーズに

通夜の日程を決められるようにしておきましょう。

 

1.一般的には臨終の翌日に通夜を行う

一般的には、臨終の翌日に通夜を行いますが、

明確な決まりはありません。

 

通常、亡くなった日の夜に仮通夜を行い、

翌日の夜に通夜を行います。

 

亡くなった当日に通夜を

行うことは例外を除きありません。

 

とはいえ、通夜に参列する人々や

会場の都合など、通夜の日程を決める際の注意点は多数あります。

 

2.友引など六曜による日柄を避ける

 

「先勝(せんしょう)」、

「友引(ともびき)」、

「先負(せんぷ)」、

「仏滅(ぶつめつ)」、

「大安(たいあん)」、

「赤口(しゃっく)」

 

といった中国から伝わった

暦である六曜のなかで、通夜を行うのは

避けたほうが良いとされる日があります。

 

それは、友引、仏滅、赤口です。

 

友引は「友を引き連れていく」と考えられ、

縁起が良くない印象であることから、

通夜を避けることが多いです。

 

友引の語源を辿ると、

実は「共引」という漢字を用いており、

 

正しくは

 

「物事の勝敗が決まらず

引き分けになる日」

 

という意味を持っています。

 

他にも仏滅や赤口に

通夜を行うことは避けることが多いですが、

深く気にする必要はありません。

 

というのも、日本の通夜と

中国思想の六曜は関係がないからです。

 

とはいえ、友引は定休日としている

葬儀場もあるため、注意が必要です。

 

3.夕方以降になくなった場合は後ろ倒しにする

 

一般的には亡くなった翌日に

通夜を行いますが、故人が亡くなった

時間帯や日取りによっては、

通夜を翌日に行わないケースもあります。

 

例えば、亡くなった時間が

夕方以降の場合は、準備の関係などから

通夜や葬儀の日程を1日ずつ後ろ倒しにするのが一般的です。

 

通夜の準備は「喪主・世話役の選定」

「関係者への連絡」「通夜振る舞いの準備」

「遺影の用意」「喪服や数珠の用意」など多岐に渡ります。

 

そのため、通夜の日程を後ろ倒しに

することは悪いことではありませんので、

夕方以降に亡くなった場合は通夜の日程を後ろ倒しにしましょう。

 

4.葬儀社や会場の空き状況を確認して決める

通夜は自宅で行うこともありますが、

葬儀は葬儀会場で行うのが一般的です。

 

アクセスの利便性、参列者の規模に

合う会場かどうかも検討しなければなりません。

 

見落としがちなのが、

葬儀社や会場の空き状況です。

 

年末年始など、

葬儀社が営業していない期間に

亡くなってしまった際は、

何日も通夜や葬儀を行うことができません。

 

僧侶の都合がつかないという理由で

日程を調整しなければならないケースもあるので、

 

通夜の日程がずれてしまっても

落ち着いて対処しましょう。

 

このような日程調整の関係から、

葬儀場に一度連絡を入れるのがオススメです。

 

5.僧侶の日程を確認する

 

通夜や葬儀の際、

どちらも僧侶に読経をして

もらわなければならないため、

不在では行えません。

 

僧侶の日程も必ず確認するようにしましょう。

 

通夜や葬儀が重なってしまうと、

スケジュールを押さえにくいこともあります。

 

通夜や葬儀を行うことが決まった際には、

できるだけ早く菩提寺に連絡しましょう。

 

菩提寺は納骨後もお付き合いが必要です。

 

トラブルが起きないよう、

僧侶側の都合にもきちんと配慮しましょう。

 

6.火葬場の状態を確認する

通夜や葬儀を行う必要があるとわかったら、

火葬場の空き状況も確認が必要です。

 

希望の日時に火葬場が

予約で埋まっていることも考えられるので、

 

日程は細かく決めすぎず、

大まかな予定を組んだ段階で確認すると良いでしょう。

 

予定していた火葬場が

予約できなかった場合は、

 

利用可能な日時に合わせて

通夜や葬儀の日程を調整しなければなりません。

 

日程を優先したい場合は、

ほかの火葬場をいくつかあたって、

空いているところを予約しましょう。

 

7.参列者の都合を確認する

親族の予定が合わず、

通夜の日程を変更する場合もあります。

 

急な訃報で、親族が駆けつける

ことができないことも多いからです。

 

その他にも、遠方にいる方や

親交の深かった方に参列してもらえるよう、

都合を確認して日程調整をしましょう。

 

●通夜の流れ

葬儀場で通夜を行う場合は、

葬儀社が会場の設営を行います。

 

喪主をはじめとする遺族は、

供花や供物、席次、焼香の順番を確認します。

 

そして、受付をお願いする人との打ち合わせ、

宗教者への挨拶、礼状や返礼品などの準備を行います。

 

分からないことがある場合は、

葬儀社に相談しましょう。

 

仏式の一般的な通夜の流れは以下の通りです。

 

1.受付

 

受付では弔問客に挨拶をし、

芳名帳にご記入をいただきます。

 

そして香典を受け取り、

返礼品をお渡しします。

 

非常に重要な役割ですが、

遺族は準備で慌ただしいため、

 

親族や親しい友人など

信頼できる方にお願いすることが多いです。

 

2.着席・宗教者入場・開式

 

席順は、通夜の形式によって異なります。

どの順に座ればよいのか迷ったら、

葬儀社のスタッフにお尋ねください。

 

着席後に宗教者が入場し、

司会者が挨拶を述べて通夜が始まります。

 

3.読経や焼香

 

読経が行われ、しばらくして焼香に移ります。

 

喪主から故人と

近しい順で焼香を行います。

 

読経の後に、宗教者から

法話や説教が行われることもあります。

 

悲しい出来事に直面した遺族を慰め、

故人と向き合う目的があるため静かに耳を傾けましょう。

 

4.宗教者退場

 

法話が終わると、宗教者が席を退きます。

 

退場の後、宗教者を

控室にご案内します。

 

控室への誘導は葬儀社の

スタッフが行いますが、

 

自分でも場所を確認して

おくとよいでしょう。

 

通夜が終わったらお礼の挨拶をします。

 

5.喪主挨拶

 

通夜での喪主の挨拶は

ない場合もありますが、

 

挨拶がある場合は宗教者の退席後、

もしくは最後に行います。

 

挨拶では弔問へのお礼や、

故人の生前の付き合いや御見舞への

お礼を述べましょう。

 

そして翌日の告別式や

通夜振る舞いの案内も

忘れずにお伝えするとよいです。

 

6.通夜振る舞い

通夜が終了した後、

通夜振る舞いへと移ります。

 

参列者の方だけでなく、

宗教者の方にもお声かけします。

 

宗教者の方が通夜振る舞いを

辞退された場合は、御車代とともにお膳料をお渡しします。

おわりに

通夜の種類や具体的な流れ、

必要な準備についてご紹介してきました。

 

夕方以降に行われる通夜は、

出席しやすく告別式よりも多くの方が

参列することも考えられます。

 

そのため遺族が準備や

確認をしなくてはならない

事柄は多岐にわたります。

 

通夜の準備に向けて、

このページが少しでも参考になれば幸いです。

 

通夜だけでなく葬儀全般に

まつわる不安なことや疑問点は、

いつでもテラスへお問い合わせください。

 

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