2024.01.20
一生に数回しか経験することのない葬儀。
家族が亡くなって
初めて葬儀の費用を知り、
その決して高くない
金額に驚く人も多いです。
また、故人が亡くなった悲しみの中、
葬儀の準備を行う必要があります。
悲しみの中
言われる通り
祭壇や棺を決めていたら
いつのまにか高額に…
なんてこともあり、
葬儀費用について不安に
思うことが多いのです。
大切な故人の葬儀で
後悔しないためにも、
葬儀費用について
事前に知っておくと安心です。
「第5回お葬式に関する全国調査」鎌倉新書(2022年3月)によると、
葬儀費用(寺院費用含む)の平均相場は約133.1万円。
後ほど詳しくお伝えしますが、
この平均相場の内訳は以下の通りです。
・基本料金(葬儀一式の費用):約67.8万円
・飲食代:約20.1万円
・返礼品:約22.8万円(お布施を除く)
・宗教者への謝礼:約22.4万円
2020年に行われた同調査によると、
基本料金(葬儀一式の費用)は約119万円と、
約50万円近く下がっています。
その他、飲食代は平均約31万円、
返礼品は約34万円と全体的に費用が
低下する傾向にあります。
葬儀費用が下がった理由のひとつは、
新型感染症の流行です。
感染症の流行によって、
これまで都心などで多く見られた
「家族葬」や「一日葬」などの
比較的規模の小さい葬儀が全国的に
一般化したのだと考えられます。
お住まいの地域や葬儀の規模、
参列者の人数などによって異なりますので、
葬儀費用の平均相場はあくまで目安となります。
先ほども少しお伝えしましたが、
葬儀費用の内訳は大きく分けると3つになります。
①基本料金(葬儀一式の費用)
平均相場:約67.8万円
一般的に「葬儀プラン」と
呼ばれているのはこの部分になります。
・斎場利用料
・火葬場利用料
・祭壇
・棺
・遺影
・位牌
・搬送費
・受付係などの人件費
こういったお通夜、
葬儀・告別式、火葬など
葬儀を執り行うために必要な
場所や人にかかる費用が、
この葬儀一式費用です。
どのような祭壇、斎場を選ぶかや
葬儀形式などによってこの費用が変わります。
予算をあらかじめ決めておき、
できる限り必要なものだけを選ぶようにすることで
葬儀費用を抑えることができます。
②飲食接待費
平均相場:約42.9万円
飲食接待費に含まれるのは
以下のものがあります。
・通夜振る舞い
・精進落とし
・飲み物代
お通夜から葬儀にかけて
参列していただいた方におだしする
飲食費になります。
③返礼品
・会葬返礼品
・香典返し
お通夜から葬儀にかけて
参列していただいた方にお渡しする
返礼品になります。
飲食代・返礼品は葬儀に
ご参加いただく方の人数や、
食事の内容などによって費用は変動します。
④宗教者への謝礼
平均費用:約22.4万円
お寺・教会・神社などへの謝礼
具体的には、こちらになります。
・お布施(読経料/戒名料)
・御車代
・御膳料
あくまでお礼のため決まった
金額はありませんが、地域や宗派によって
相場があります。
菩提寺がある場合は、
謝礼について住職の方へ
相談しても問題ありません。
また、最近では
謝礼などに関しても決まった金額を
提示している葬儀社も少なくありません。
謝礼は相場がわからず不安になるもの。
ぜひ、葬儀社や住職の方に相談してみましょう。
以上の4つが葬儀費用の内訳になります。
地域や宗派、葬儀社によって
金額が異なりますので、
事前に葬儀社を決定しておくなどすることで、
葬儀費用を抑えることもおすすめです。
葬儀形式、および会葬者数によって葬儀費用は大きく変動します。
ここでは、主な葬儀形式と、葬儀形式ごとの平均相場をご紹介します。
一般葬では、通夜・葬儀・告別式を行います。
家族・親族をはじめ
友人・知人・職場の方にも
参加してもらう葬儀形式です。
一般葬の平均相場は、150.8万円。
(お布施等は含みません)
葬儀プランによって料金は異なりますが、
100万円〜120万円未満の価格帯が多くなります。
また、葬儀に来てくださる人数が予想しづらく、
飲食接待費やお布施の金額によっては、
当初の見積もりよりも葬儀費用が
高くなることも少なくありません。
家族葬でも、一般葬と同じく
通夜・葬儀・告別式を行います。
家族葬の平均相場は、99.5万円で、
80万円~100万円未満の価格帯が多い傾向にあります。
(お布施等は含みません)
一般葬との一番の違いは会葬者数です。
知人や職場の方も参列する一般葬と違い、
家族・親族、親しい友人など限られた人数だけ
参列するのが家族葬儀の特徴です。
一般葬の参列者数が少なくても50名ほどになる一方、
家族葬の場合は30名以内に収まることが多いです。
参列者が少ない分、葬儀費用は少なくなりますが、
一般葬同様参列者の人数によって変動します。
一日葬は、通夜を行わず、1日で告別式と
火葬までを行う葬儀形式のこと。
一日葬の平均相場は、30万~50万円。
(お布施等は含みません)
1日目にお通夜、
2日目に告別式・火葬を行う
一般的な葬儀形式とは違い、
葬儀にかかる日数が1日で済むため、
喪主や遺族の負担を抑えることができます。
また、通夜を行わないため、
会場費用や飲食代を抑えることができるため、
葬儀費用は比較的低額になります。
親族・遺族だけで葬儀を行います。
直葬・火葬式の平均相場は、44.5万円
(お布施等を含みません)
日数がかからず、葬儀会場も使用しないため、
最も費用を抑えることのできる葬儀形式です。
大切な家族が亡くなった悲しみの中、
焦って葬儀内容やプランを決定し
契約してしまうと、
葬儀が終わった後に
不要だったオプションがあることに
気づくこともあります。
残念なことに、
一部の葬儀社では、
金額に関する
説明が不十分なまま
契約を迫るようなケースもあり、
葬儀後にトラブルに発展するなんてことも。
特に急な葬儀の場合、
見積もり金額に関する疑問点が
解消されないまま話が進んでしまいます。
そのため、
葬儀費用を
抑えるためには
事前に検討することが大切。
あらかじめ
複数の葬儀社に
見積もりをとることで、
納得できる内容・価格で
安心して葬儀を行うことができます。
故人が健康保険組合や
共済組合に加入していた場合、
埋葬料として5万円が支給されます。
また、国民健康保険や
後期高齢者医療制度の加入者であれば、
葬祭費として1〜8万円が支給されます。
ただし、どちらも請求をしない限りは
支給されないため注意が必要です。
斎場には、公営と民営の2種類があります。
それぞれ自体体や施設によて
料金は変わりますが、
故人が在住している
自治体の斎場(公営)を
使用することで費用を抑えることができます。
ただし、使用料が安いという利点から
人気が高いため予約が取りづらかったり、
最寄り駅が遠く、
交通の便が悪いなどの
デメリットもあります。
他にも、葬儀費用を
抑えるポイントとしては
通夜振る舞い・精進落としの飲食費、
そして香典返しの金額を抑えるなどがあります。
経済的な負担が
大きくなる葬儀ですが、
一生に一回しかない故人の葬儀。
後悔しないような
葬儀内容にするためにも
事前に葬儀費用について相談や
見積もりをしておくことをお勧めします。
大切な家族が亡くなった時、
悲しみの中、葬儀の準備を
進めていくことになります。
そのため、つい葬儀社との
契約を焦ってしまい納得のいかない
プランや葬儀内容になってしまうことも
少なくありません。
故人との最後の時間を
後悔なく過ごすためにも
できる限り葬儀の事前準備を
していただけると幸いです。
テラスでは、葬儀の
事前相談を無料で承っております。
もし葬儀に関して
不安や疑問があれば、
なんでもご相談ください。