2024.01.18

知っておきたい葬儀・葬式の流れ

葬儀というと

通夜や告別式、火葬

という流れを思い浮かべる

かもしれません。

 

しかし、それ以外にも

死亡届や火葬許可書をいただいたり、

 

葬儀社・斎場を選んだりと手続きや

準備がたくさん必要になります。

 

悲しみの中、慌ただしく準備に

とりかからなければならず、

 

ひと段落した時に葬儀費用や

葬儀内容で後悔する方も少なくありません。

 

事前に葬儀の流れや

必要な手続きを把握していただければ、

 

亡くなられた大切な方をゆっくりと

偲ぶことができると思います。

 

このページでは、

故人が亡くなってからの

葬儀の全体的な流れ、

 

必要な手続きについて

解説いたします。

 

これから葬儀の

準備を進めていく方の

 

負担を少しでも

和らげることができれば幸いです。

 

葬儀の意味

葬儀とは、故人を弔い

冥福を祈る宗教的な意味があります。

 

信仰する宗教によって

細かな意味や内容は異なりますが、

 

残された人々が、

亡くなられた大切な方の死を受け入れ、

 

乗り越えるための大切な儀式

であるということは共通しています。

 

通夜の後に行う告別式も

大切な故人を偲ぶための儀式でありますが、

宗教的な意味はそれほど強くありません。

 

また、葬式は、葬儀・告別式を含めた

故人を弔う儀式全般を指します。

 

 

葬儀の事前準備

ご臨終・末期の水

病院で臨終を告げられた際、

立ち会った方々で故人の口に水を含ませる。

 

この行為を「末期の水をとる」と言います。

 

「喉を潤して安らかに旅立って欲しい」や

「生き返って欲しい」など、様々な思いが込められています。

 

また、臨終の際には、ご家族や親族など

知らせる必要がある方に連絡をします。

退院の手続き

 

担当の医師から死亡診断書を受け取り、

病院への支払いを済ませ、退院の手続きを行います。

 

また、死亡診断書は医師から受け取りますが、

死亡届はご家族が記入します。

 

死亡届は、故人が

亡くなられたことを知った日から

 

7日以内に届出人の所在地の市役所、

区役所又は町村役場に届ける必要があります。

葬儀社に連絡する

故人のご遺体は病室から

病院の霊安室に移されます。

 

霊安室には基本的に

数時間ほどしか滞在できず、

 

ご遺体を安置する場所(ご自宅や葬儀会館)へ

搬送することが必要になります。

 

そのため、このタイミングで

葬儀社(搬送先)の手配を行うのが一般的です。

 

葬儀社がまだ決まっていない場合は、

ご自身でご自宅に遺体を搬送し、

その後、検討することもできます。

 

ただし、注意点として、

タクシー等で遺体を搬送することはできません。

 

なぜかというと

遺体を事業として

搬送することができるのは、

 

貨物自動車運送事業法に基づき、

国土交通省から一般貨物自動車運送事業の

認可を受けた事業者に限られるためです。

 

遺体を安置する

死亡後24時間以内は

火葬ができません。

 

そのため、お亡くなりに

なられてから火葬までの間に

 

自宅や葬儀場でご遺体を

保管することを安置といいます。

 

ご遺体を安置したら、

家族・親族へ安置場所を連絡しましょう。

枕飾りを設置する

 

ご遺体を安置したら、

枕飾りを設置します。

 

枕飾りとは、お通夜が始まるまでの間、

棺周辺の枕元に設置される祭壇のことをいいます。

 

お通夜や葬儀に参列できない方が、

自宅などの安置場所で礼拝を行う際の

「仮祭壇」としての役割があります。

 

また、枕飾りを設置することで

「故人の食欲・物欲が浄化される」という

考え方もあり、故人を供養する意味もあります。

 

宗派ごとに準備するものなどが

違いますのでお気をつけください。

お寺などへ連絡する

お寺などに連絡をし、

通夜・葬儀の日時を相談します。

 

菩提寺がなければ、

葬儀社に紹介してもらいます。

枕経をあげてもらう

ご遺体の安置先で、

菩提寺のお坊さんに枕経(まくらぎょう)を

上げてもらいます。

 

枕経とは、仏式の葬儀で

納棺前に故人の枕元で読経することです。

 

故人の霊が迷わず成仏するように

導くなど、意味には諸説あります。

葬儀の打ち合わせ

 

葬儀において欠かせない喪主、

そして世話役や受付、接待係などの

役割分担を決めていきます。

 

弔辞を読んでもらう場合は、

早めに依頼します。

 

また、葬儀の内容や費用など、

故人の遺言や遺族の意向を踏まえて、

 

ご家族である程度決めておくと、

葬儀社との打ち合わせが滞りなく進みます。

 

その後、「一般葬か家族葬」など

葬儀形態を決めます。

 

次に、故人の宗教の確認、

斎場と日程、費用などを葬儀社と

打ち合わせをします。

死亡届を出す

葬儀の準備と並行して、

印鑑、死亡診断書を役所に提出して、

火葬・埋葬許可書を取得します。

 

こちらに関しては、

葬儀社が代行してくれます。

会葬礼状・料理・供花などを手配する

会葬者人数を確認し、

礼状、品物、通夜振る舞い、

精進落としなどの手配をします。

お通夜の準備

受付などの人員、

会葬御礼を渡す方法などを確認します。

 

また席順、供花、供物を配置し、

お通夜の流れをお寺、葬儀社と確認します。

●葬儀までの流れ

湯灌(ゆかん)・納棺

葬儀の前に、最後のお別れをするため、

故人の身なりを整えることを湯灌と言います。

 

具体的には、故人のご遺体を湯水で清め、

爪を切り、ひげをそり、髪型を整えます。

 

また、元気だった故人の表情が

安らかになるように、死化粧を施し、

死装束に着替えさせ、棺に納めます(納棺)。

 

納棺の際には、

副葬品も一緒に棺の中に入れます。

副葬品には、故人が生前に好きだった愛用品や食べ物など、

さまざまなものを収めることができます。

 

ただし、焼け残りやすいものや水分が多いものは

いれることができないので事前に確認しておきましょう。

 

お通夜

お通夜には親族だけでなく、

縁のあった方々が多く集まります。

 

故人と一緒に最後の夜を過ごし、

故人を弔います。

 

一般的には

18時ごろに開始し、

仏式であれば僧侶を招き、

読経をしていただきます。

 

その後、お焼香があり、

喪主が最後の挨拶をして閉式となります。

 

お通夜の後は弔問客への

通夜振る舞いを行います。

葬儀式・告別式

 

葬儀式・告別式は故人のご冥福を祈り、

最後のお別れをする儀式です。

 

仏式では、ご僧侶が読経を行い、

その後、弔辞・弔電の紹介をします。

 

弔辞は、故人と親交の深かった方が

故人へ贈るお別れの言葉。

 

弔辞・弔電が終わると再び読経が始まり、

喪主・遺族・一般参列者の順番でご焼香を行います。

 

ご焼香が終わると、

ご僧侶が退場するのを合唱して見送り、

司会者が閉会の辞を述べ、葬儀・告別式は閉会となります。

 

閉会後、出棺の準備へと移ります。

 

一般参列者は、式場の外などで

出棺の見送りをするために待機。

 

遺族や親族、

親しい友人により

棺の中に分かれ花や

故人の愛用品などを納めていきます。

火葬・収骨

 

故人との最後のお別れが終わったら

出棺となり、故人を火葬場へとお連れします。

 

火葬場に着くと、

ご遺体を火葬炉に収める前に

故人との最後の別れとなる「納めの式」を行います。

 

宗教儀礼である「納めの式」では、

同行した僧侶がお経を読み、

 

僧侶、喪主、遺族、親族、

友人の順に焼香と合唱を行います。

 

「納めの式」の後、

そのまま棺は火葬炉へと運ばれます。

 

火葬が終わると、参列者は

炉の前に集まり遺骨を骨壷に入れる

「収骨」を行います。

 

●葬儀後の流れ

初七日法要

初七日法要は遺族が故人の

冥福をお祈りする最初の法要となります。

 

もともと初七日法要は、

故人の命日から数えて

七日目に行われていました。

 

ただ、近年では、

地域によって異なりますが、

 

初七日法要を告別式当日に

行うことが多くなりました。

精進落とし

 

葬儀でお世話になった

僧侶や親族、参列者などを

ねぎらう宴席として

「精進落とし」を振る舞います。

 

もともとは、親族が亡くなってから

四十九日の忌明けまでの間、

 

仏教の思想から肉・魚を断ち、

精進料理を食べていました。

 

それを通常の食事に戻す

最初の料理として食べるのが

「精進落とし」でした。

 

時代と共に「精進落とし」の意味も変わり、

現代では、故人への供養、そして参列者へのお礼と

お清めの意味が大きくなっています。

 

散会・ご帰宅

 

精進落しが終わると、

葬儀は散会となります。

 

喪主は「精進落とし」の最後に散会の挨拶をし、

宗教者や参列者に感謝の気持ちを述べます。

 

●散会後に必要なこと

関係者への御礼

 

葬儀が終わり比較的落ち着いた

タイミングで関係者の方々に御礼をします。

 

香典をいただいた方へ行う香典返しは、

忌明け前に行う「即返し」と、

 

忌明け後に行う

「後返し」の2通りあります。

 

後返しを行う場合は

発送漏れがないように受付時に

香典リストを作成しておくと安心です。

 

参列された方に対しては、

受付の際にお礼状をつけた

御礼品をお渡しすることが多いです。

 

また、葬儀終了後に改めて

参列いただいた方へ、

ご挨拶に伺う方もいらっしゃいます。

 

供花・供物のお礼に関して、

特別なしきたりやマナーはありません。

 

感謝の意を込めて、

お礼の言葉を伝えたり

お礼状を送ることが多いようです。

 

諸手続き

葬儀費用の支払いや、

行政・相続の手続きなど

様々な手続きが必要となります。

 

葬儀後の手続き一覧

  • 葬儀費用の支払い
  • 年金受給権者死亡届
  • 介護保険資格喪失届
  • 住民票の抹消届
  • 世帯主の変更届
  • 遺言書の検認
  • 国民健康保険の脱退
  • 雇用保険受給資格者証の返還
  • 所得税準確定申告、納税
  • 相続の破棄
  • 生命保険金の請求 など

 

期限が決まっているものもあるため

事前にどんな手続きが必要か確認しておくと安心です。

 

もしご自身で対応することが難しければ、

手続きの代行を依頼することもひとつの選択肢です。

四十九日法要(忌明け法要)

 

四十九日法要とは、故人の命日から

数えて四十九日目(もしくはその少し前)に行われる儀式。

 

宗派によって異なりますが、

仏教では亡くなってから四十九日は

故人の魂はあの世とこの世を

さまよっていると考えられています。

 

そのため、故人の成仏を願い、

極楽浄土にいけるよう法要を行います。

 

四十九日までの期間を

一般的に「忌中(きちゅう)」と呼び、

それ以降を「忌明け(きあけ)」と呼びます。

 

この日をもって

「忌明け(きあけ)」となり、

喪に服していた遺族が日常生活に戻る日でもあります。

 

四十九日法要の準備の他に、

本位牌の用意や仏壇の用意などが必要になります。

納骨

故人の遺骨をお墓や

納骨堂に納めるのが納骨です。

 

時期についての規定は特にありませんが、

一般的には四十九日法要(忌明け法要)や

一周忌法要と合わせて行われることが多いです。

 

近年、納骨場所については、

様々な選択肢があります。

 

樹木を墓標とする「樹木葬」や

死後は好きだった海に眠りたいという

故人の願いを叶える「海洋散骨」、

 

故人の遺骨の一部を手元に

置いておく「手元供養」など、

 

故人やご遺族のご意向をもとに

ライフスタイルに合わせた納骨場所を

選ぶことをおすすめします。

 

テラスでは海洋葬や樹木葬、

手元供養についてもご相談を承ります。

興味のある方はお気軽にご相談ください。

 

おわりに

悲しみの中、慌ただしく

過ぎていく葬儀の準備・手続き。

 

故人との最後の別れを

悔いのないものにするためにも

 

葬儀の流れを事前に

把握していただければ幸いです。

 

葬儀が終わっても相続や

さまざまな手続きが必要になります。

 

もし葬儀や葬儀後の手続きで

不安があれば、ぜひ一度

株式会社テラスの無料相談窓口へお越しください。

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